こんにちは、Daiです。
先日、渋谷ヒカリエで開催された「MIZBERING JAPAN 2016」に参加してきました。
MIZBERINGとは「水辺に興味のある市民や企業、そして行政が三位一体となって『新しい水辺の活用法』を創造していこう!」という国交省のプロジェクト。
半蔵門線の電車中吊り広告も目にしましたし、会場も渋谷ヒカリエ、 となんともお金が掛かってるなぁと思いつつ「 水辺って世の中的にそんなにアツいのか!?」と若干の驚きを隠せません(苦笑)
会場は600人を越える人達で埋め尽くされ、なかなかの熱気に。
おお、スゴイ。「水辺で遊びたい!」 と行動をしている人達がこんなにも沢山いるんだ!とこれまた更に驚きます。
洗練された会場の装飾、そして運営事務局による軽快でスマートな進行から始まるのですが、世間一般的には地味!?なイメージの「水辺」とは逆に、かなり大々的なイベントとなっており、国交省の意気込み!?を感じざるをえません(笑)
現在、「水都おおさか」として全国をリードしている大阪の事例や、これから積極的に水辺空間づくりをスタートしようとしている福岡の事例等、取り組まれている皆様のプレゼンテーションをお伺いするにつけ、試行錯誤をしながらもカタチにされているその行動力は素晴らしく敬意を表します!
そして、ある種の使命感を持ちながら、そのプロセスを楽しんでいらっしゃる皆様の姿勢が非常に印象的だったのでした。
ふと、「自分は豊洲の水辺で何をしたいの?」ということがアタマをよぎります。
MIZBERINGのアプローチは、より多くの皆様へ水辺の活用を共に考えるための場や皆さんの興味を引くようなイベントといった機会づくりを志向されているのかな!?という印象。
ただ、そのアウトプットのイメージが私の住む「豊洲の街」っぽいんです(苦笑)良い意味でも悪い意味でも。
私自身、豊洲に住み始めもうすぐ丸7年。整備され便利な街は、快適で住みやすいと感じます。
自治会主催の「豊洲ふれあい納涼祭」、NPO主催の「豊洲マラソン」、財団主催の「豊洲マリンフェスタ」をはじめ、様々な楽しいイベントに事欠かず、住人達は豊洲ライフを楽しんでいることでしょう。
冬の夜には街が青いイルミネーションで彩られ、デートスポットさながらの街並みに変貌し気分も盛り上がります。
しかし、私自身SUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)で豊洲の水辺に出はじめ、さらにSUPを担いで様々な場所へ行ってみたことで、自分の中でちょっとした変化が起きました。
それは、便利で快適で楽しいことは素晴らしいと思う一方、感性が揺さぶられることは「人工」的なコトや場所には無いんだなと。。。
東京のど真ん中、埋め立て地に作られた街で「人工ではないこと」を求めるなんて極めてナンセンス!と我ながら思います。
ここで言う「人工」的なコトや場所というのは「人工的に作られた」という意味に加え、誰かの手によって周到に準備や用意されつくしたコトや場所という意味でもあります。それは、快適でひとときの楽しさがある一方、それ以上でもそれ以下でもないという気がしているのです。
私のまわりの魅力的な大人達の共通点は、その「人工的ではない」コトや場所を大事にしているような気がします。
言い換えるなら、なんらか自分の手なり思考なりが介在してるコトや場所というか。
改めて、私が感じている自然や水辺の魅力とは「予定調和がない」ということ。風向きや風速、潮位や潮流、そして天候も常に変化します。時にそれは不安や緊張を感じることである一方、その折々の場面に直面すると脳みそはバシバシと刺激され、無意識に体が動くわけです。
単に自然や水辺の美しい景色に感激するということではなく、それらを全部ひっくるめてきっと感性は刺激されるんだなと。
MIZBERINGの水辺へのアプローチはきっと広く皆さんに受け入れられやすく、かつ楽しませてくれると思います!
一方、私は自分の嗜好がめちゃめちゃマイノリティであることを自覚しつつ(苦笑)豊洲の「水辺で遊ぶこと」を日常的なことに、それは純粋に楽しく、そして感性が研ぎ澄まされる!ということを身をもって示してしていきたいと再認識したのでした。
引き続き、地道に楽しみながらやって行こうと思います!