豊洲の水辺で遊ぶ   ~武器はSUP~   

水辺に囲まれながらも『陸』と『水辺』が断絶された地元豊洲。豊洲を拠点に、もっと水辺と触れ合える機会や場所を作る為のゲリラ活動ブログ。

逗子「田越川じゃぶじゃぶ」!

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こんにちは、Daiです。

 
 
 
 
海の冒険家である友人ヤー君が、学者の方をはじめ様々なバックグランドの方と共にシ―カヤックを漕ぎながら、日本全国の海辺や漁村を巡っていくプロジェクト「海遍路」。
 
 
 
 
有明海、東北、四国に続く4回目の今回、相模湾から東京湾を巡る「神奈川」編を行うことに。
 
 
 
 


 
 
 
5月中旬に小田原をスタートし、相模湾から三浦半島をぐるっと回って川崎まで*1およそ10日間かけて巡る旅の途中、逗子にて水源を探すフィールドワーク「田越川じゃぶじゃぶ」をやります!と。
 
 
 
 
これは「お手伝い」にかこつけて、毎度、息子と遊びに行くしかない!
 
 
 
 
今月、早くも2回目の逗子(笑)
 
 
 
 
当日、どれぐらいの人が集まるのかフタを開けてみないとわからないという中、いざ集合時間になると大勢の大人と子どもの姿が!
 
 
 
 

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海遍路御一行のシーカヤック2艘、「黒門とびうおクラブ」代表で海遊びのプロ、永井さんのアウトリガーカヌー&メガSUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)に私のSUPを加え、水源を求め田越川をさかのぼります。

 

 

 

 

ヤー君による参加者の皆さんへのご挨拶と今日のフィールドワークの説明の後、永井さんより「東京湾で遊んでいるDaiさんです!」とご紹介頂いたのですが、この「東京湾で遊んでる人」という意味不明感(笑)がめちゃめちゃいい感じ!

  

 

 

 

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いよいよ出発!といきたいところなのですが、多くの参加人数を踏まえ、子ども達を中心とした「川班」と川沿いを歩いていく「陸班」に別れ、水源を目指ざすことになりました。

 

 

 

 

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 ▲毎度定員オーバーのアウトリガーカヌー(笑)

 

 

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▲逗子は海と山と川のある素敵な場所!

 

 

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▲もはや何人乗ってるかわからない「メガSUP」!!

 

 

 

 

サイコーの天気の中、上流方向に1㎞ほど進み、田越橋手前でいざ上陸!

 

 

 

 

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ヤー君による「水源の見つけ方」についてオリエンテーションも交えつつ、子ども達は川の魚を見つけ興奮。さっきまで自分たちがすぐそこにいたなんて、ちょっと新鮮な感覚だったことでしょう(笑)

 

 

 

 

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ところで皆さん、暗渠(あんきょ)ってご存知です?

 

 

 

 

もともと川や水路であったところにフタをしたところを「暗渠」と言うんです。一見普通の道路のように見えても、実は地下に埋設してあったりフタをかけたりした水路があるんですね。

 

 

 

 

田越川までつながる暗渠の上を歩きながら、水源がある桜山のふもとへ。

 

 

 

 

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▲途中、水路をみつけて喜ぶ子ども達。

 

 

 

 

そして、いよいよ道なき道へ突入!まさかこんなところを進むのか!?と大人も子どももド胆抜かれます(笑)

 

 

 

 

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近辺を熟知している「原っぱ大学」の技術チーフ、優さんが先導すると・・・

 

 

 

 

そこはまさに「スタンドバイミー」の世界!私も1年半前に初めて来たときの興奮と感激を思い出します!

 

 

 

 

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 ▲山中にある水の通り道

 

 

 

 

さらに道中には崖も現れ、木の根やツルをたどりながら・・・

 

 

 

 

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 ▲参加者の皆さん、想定外の崖のぼりに挑戦(笑)

 

 

 

グズってしまったり、泣いてしまう子どももいるのですが、皆で手を取り合ってガンバるんです!

 

 

 

 

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▲「海遍路」同行中の神奈川新聞さんの記事より ©神奈川新聞

出典:水源探せ、大冒険 「海遍路」山に寄り道|カナロコ|神奈川新聞ニュース

 

 

 

 

そして泥だらけになりながら、無事、全員水源に到着!!

 

 

 

 

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▲コレ、なんの写真かわかんないですね(苦笑)

 

 

 

 

皆さん「山と川と海がつながっている!」ということを感じたかな!?と思いつつ、それどころではないハードな道中だったかも(笑)

 

 

 

 

復路は山の小道を下ることで、道のありがたみ!?を実感したことでしょう。

 

 

 

 

参加者の皆さんの多くは、当初沢登りに際し「ここを行くの?マジで!?」と思われたと思います(苦笑)

 

 

 

 

それでも「行けちゃうんだ!」という実感や達成感のようなもの、そして自分たちの住む土地のすぐそばにある「ちょっとした非日常空間」を感じられたのではないかなと。

 

 

 

 

そして、自宅に帰った後、我が子が奮闘した様子をきっとご家族にアツく話したのではないかな!?なんて思いました。

 

 

 

 

一方、「大のオトナが子ども達を巻き込んで何をやってるのか?」「ライフジャケットを着用せずに川で遊んだら危ないのでは?」「崖から落ちたらどうするのか?誰が責任を取るのか?」ということをお感じになられた方も、もしかしたらいらっしゃたかもしれません。

 

 

 

 

ケガや事故を望む人はいないし、できるだけその可能性を無くしたいという思いも理解しています。

 

 

 

 

ただ、今回「田越川じゃぶじゃぶ」開催にあたり、永井さんやヤー君の想いというのは、管理された環境の中で遊ぶのではなく、ケガすることも含め「自然で遊ぶこと」を受け入れ、その前提のもと参加者それぞれが自分たちで注意を払い、お互いにフォローし合いながら楽しむことの面白さ!を伝えたいということじゃないかなと。

 

 

 

 

そこに「気づき」があったり「興奮」があったり、「想像力」が鍛えられるんですよね。

 

 

 

 

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「キケン」は人によって様々な捉えられ方があると思います。

 

 

 

 

でも「キケン」だからといって単に遠ざけるのではなく、どういう状況であるのかということを自分のアタマで判断し、自分の身体能力はそれに対応できるのか!?ということを自覚することが大事なんじゃないかと。

 

 

 

 

その過程において、もしかしたら多少ケガをしたり痛い目にあうかもしれません。でも、そこから学ぶ価値ほど大切なことはないんじゃないかなと思うんです。

 

 

 

 

元来、子どもって好奇心のおもむくまま行動し、ケガをしながら学んできたはず。

 

 

 

 

毎年、水の事故で子どもが亡くなるという悲しいニュースがあります。でも、ヤー君は世界の水辺の子ども達を見てきて、永井さんは海で子ども達と一緒に過ごしてきた中で、「体で自然を理解する機会があれば、人間ってそう簡単に死なないよ!」ということも伝えたいんじゃないかなと。

 

 

 

 

一歩間違えば、自分が死ぬことも十分あり得る環境を経験してきた2人だけに(笑)

 

 

 

 

海であれ、山であれ、街中であれ、どこでも事故や災害は起きます。自分のアタマで考えない人は、不測の事態が起きたとき、声高に何処かに責任を求めるだけでしょう。。。

 

 

 

 

地元豊洲の公園の遊具には「身長○○○㎝未満は使用禁止」とあったり、広い芝生の場所なのに「ボール遊び禁止」なんて書いてあるのを目につけ、本当に残念な気持ちになります。

 

 

 

 

何かあった時の責任回避的発想やキケンを遠ざけさえすればよしとする「事なかれ主義」の安全真理教は、一見正論のように見えて思考停止しか生み出さないのです。

 

 

 

 

残念ながら、我々親世代の幼少期とは時代が違うのかもしれませんが、なんとも子ども達にとって息苦しさを感じざるえないような世の中に対して、大袈裟なことではなくてもちょっとした行動や発信していくことは大事だな、なんて思ったのでした。。。

 

 

 

 

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*1:今回は横浜日の出町がゴールとなりました