▲東京スカイツリーが迫る!
▲大編隊でSUPするだけでもワクワク!
隅田川!
年末ということもあり、業務船もほとんど通行していません。コレも山崎さんの狙いどうり。タイミングも見計らって川幅おおよそ150mを一気に横断!!
やや風が強かったのですが、無事に神田川へと進入し、隅田川横断クリア!
▲屋形船の船溜まり
神田川に入れば安定した水面ではあるものの、吹き下ろすビル風によりどちら方向からの風なのかわかりづらい(苦笑)
しばらくすると「肉の万世」でお馴染み、趣のある万世橋が現れます。
かつて、中央線神田~お茶の水の間にあった「万世橋駅」のその遺構を商業施設へと変貌させた「マーチエキュート神田万世橋」。
▲赤レンガというのはなんとも素敵ですよね
秋葉原周辺ということもあり、多くの外国人観光客に橋の上から手を振られながら、昌平橋のそばに着くと「お茶の水分水路」がポッカリと口を開けて待っていました。
「分水路」とは、大雨などで川が増水した際に備えて作られた水の逃げ道。神田川の川幅を広げるのは物理的に難しいことから、地下を通す「暗渠(あんきょ)」として作られたんですね。
ここでSUPチームは、「お茶の水分水路コース」と「神田川コース」とに分かれます。後ほど合流するのですが、私は神田川コースへ。
地下鉄丸の内線の下をSUPでくぐる、というなんとも不思議なシチュエーションが。
▲丸の内線の奥には美しいアーチで有名な「聖橋」。しかし工事中。。。無念。
通行人的には、やっぱりちょっとびっくりするんでしょうね。橋の上の皆さんからの注目を浴びがち(笑)
▲高低差スゴっ!
そして、合流場所へ。
▲ガンダムの連邦軍司令部「ジャブロー」を彷彿
間も無く暗闇の中から「分水路チーム」が現れました(笑)
我々もここから合流し暗渠へと突入!
真っ暗闇の中、ヘッドライトの光を頼りに漕ぐというワクワク体験!
外気の寒さとは異なり、暗渠の覆う空気がなんともぬるい。時間が経つのが遅い感覚を覚えながら暗闇の中を抜けると、東京ドームでおなじみ、水道橋エリアへ。
ここからいよいよ日本橋川へと入ります!夏場、沿道から見下ろしたときのこの辺の水質は、非常に残念な感じでしたが(苦笑)冬はそれほどでもない印象。
ツアーサポートの糸井隊長と併走しながら漕いでいると「この橋の読み仮名わかります?」というお題が(笑)
ヒント①「料理でつかうもの」
ヒント②「4文字」
正解は~
でした(笑)
神田川、日本橋川を漕いでいると、普段なかなか気づきにくい歴史を感じさせる重厚な橋がたくさんあることがわかります。
見たことのない視点に感激しながらパドルを漕ぎつつ、ふと空を見上げてみるとリアルタイムで嫁が働くオフィスタワーが(苦笑)
旦那がまさかこんなところをSUPで漕いでいるとは知る由もなし(爆)
電車に遭遇すると何故か乗客に対してドヤ顔をしたくなるんですが、この日はJR各線、地下鉄丸の内線、新幹線にも遭遇しました!
▲写真は常磐線特急!
車窓から一瞬「???」と驚かれる!?と思うとちょっと楽しいんですよね(笑)
そして、いよいよ念願の場所へ!
ご存知、日本橋!!
威風堂々とした麒麟像(ドラゴンじゃない)を下から見上げ、感激!
橋の上の 観光客も「日本橋」より突如現れた我々に釘付け(苦笑)
昔の人々は、川を物流手段などにうまく有効利用していたんだろうな~なんて思いながら、再び隅田川へと日本橋川を進んでいきます。
帰路は追い風ということもあり、やや疲れが出て来た我々一行にはありがたい限り!
再び隅田川を東に横断し、日本初の鉄橋である永代橋をくぐると・・・
▲夜はライトアップされます!
夕日が迫りはじめた大川端リバーシティ!
この景色はマンハッタンみたいで個人的に好きなんです!もうちょっと夕暮れだったら更によかったかも。
そして、再び地元の江東区内陸運河である大横川へと入り、無事スタート地点へと到着したのでした。
★★★★★
途中休憩をはさみながらの17㎞のロングクルーズ。
普段あまり見ることのない水上からの視点で東京の都心を望むと、改めて現状の水辺は人々からあまり目が向けられない「日陰の存在」だなぁと感じます。
神田川や日本橋川では、多くの建物が川に背を向けて建っていたり、首都高速の高架下に川が流れているからだと思いますが、実際、東京都心の川は人々の意識の外に追いやられていますよね。
そんな現状の都市河川は、都市の「余白空間」。「手つかず」の価値や可能性を感じさせてくれるんです。
新たな観光資源として。そして、新たなアクティビティの場所として。
河川は、信号や障害物に邪魔されずにスイスイと進むことができるその特徴から防災対策にも役に立つことでしょう!
これまで水辺で活動されてきた諸先輩の努力によって、ここ最近、行政やNPO等による水辺の活用が徐々に増え始めています。
一方で、最大の課題は「水辺に近づく=あぶない!」という先入観や思考停止の考えが、想像以上に社会を覆っていることなのかな、なんて。
だって、江戸時代から昭和初期ぐらいまで!?人々にとって水辺はもっと身近で、かつ親しみやすい場所だったんじゃないかなと思うんです。。。
豊かな水辺資産があるセントラル東京。それが改めて見直されることに大いに期待していきたいですね!!