こんにちは、Daiです。
毎年のことなんですけど、冬場はSUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)をするモチベーションがダダ下がり。。。
SUPをやり始めた頃は地元の水辺開拓へのモチベーションも高く、冬でも1人で喜々として漕いでいたような気もしますが、開拓を終えてしまうと仲間が乗ってこない限り漕がなくなりがちに(苦笑)
今年に入って、まだ1度も漕いでいないという現実。
重い腰を上げるキッカケがあればな・・・なんて、受け身マインド満載でいたところ、毎度お世話になっている水辺荘代表の山崎さんより、「名古屋SUPリサーチ」のお誘いが!
名古屋の中心市街地を縦断する「堀川」にて、SUPを推進されている皆さまと一緒に「ほりサップ」に参加させて頂ける貴重な機会。
水辺荘の有志の方と共に、私も参加させて頂いちゃったのでした!
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早朝4:30に東京を出発し、高速道路を飛ばすこと4時間。無事に名古屋に到着!
名古屋に来るのは今回で3度目。それぞれ日帰りでナゴヤドームでのイベントとレゴランドに来た*1だけなので、土地勘は全くもってありません(苦笑)
そんな中、心配だったのが当日の風の予報。風速8~9m/sとちょいヤバいレベルで、海ならアウトです(苦笑)
風の影響の受け方はシチュエーションによって変わるんですが、川幅が狭く護岸が反り立つ都市河川であれば、かろうじて行ける!?かな。。。
ちなみに風向きは、ほぼほぼ「追い風」。コレ向い風だったら完全罰ゲーム(苦笑)
風への一抹の不安を感じつつも、名城公園にてナゴヤSUP推進協議会をはじめとした皆さまと合流します。
そして、いよいよ堀川へエントリー!
水質は東京の都心部同様、やや問題!?がある感じ(苦笑)これは絶対落ちたらアカンやつや。
このあたりの水辺には廃墟化した建物も散在し、シャビーな景色がちょいちょい目に入ってきます。
きっと一般的には眉をひそめる光景だと思いますが、個人的には不思議とそこに魅力を感じるんですね(笑)
構造物の退廃感や哀愁感にタナトスのようなものを感じたり、そこに存在したであろうさまざまな生活や歴史への想像力が掻き立てられるんです。
最近の「廃墟ツアー」人気も同じような感覚なのかな。。。
すると、唐突に目の前に現れた浮桟橋。
きっと観光用に意識されたんだと思いますが、何がスゴいって・・・
シャチホコ!
流石、名古屋(笑)
幸いなことに風の影響は懸念したほど受けず、むしろ快適な追い風を背中に受けながら中心市街地へ漕ぎ進んでいきます。
趣のある石橋が次々と現れ、繁華街へと突入してきました。
沿道では色づき始めた桜がお出迎え。春の訪れももうすぐだなと!
まさに名古屋の中心部にある「納屋橋桟橋」に到着すると、新たな「ほりサップ」のメンバーが合流します。
そして名古屋、横浜、大阪、東京の総勢16名のキャナリストが大集合!
都市の余白である「水辺」でもっと楽しもう!という感性をお持ちの皆さま。すぐに打ち解け自然と会話も盛り上がります。
そして堀川の見所の1つ、隣接する中川運河との水位調整をするために昭和7年に完成した「松重閘門(こうもん)」に到着。
昭和43年をもって閉鎖されたそうですが、その歴史を感じさせるフォルムが美しい。
江戸時代初期、名古屋城の築城に際し、徳川家康が築城物資運搬を目的とした水路として掘削させたとされている堀川。
名古屋城周辺への材木流通のメッカとなったことで、沿岸にはたくさんの材木店の名残が見受けられました。
その土地の歴史的背景や経緯を地元の方にお伺いしながらパドルを漕ぐひととき。
味わい深くていい!
なんて思っていると、一瞬、突風に襲われ、
マジかっ!?
身体のバランスを崩した次の瞬間・・・
ジャボ~ン!!!
SUPサーフでは波にのまれた際にボードと接触しないよう、できるだけSUPから離れるように落ちるのですが、その癖!?でおもいっきりジャンプし灰緑色の水にダイブする私。
なんでこんなとこで豪快に落ちてんねん(苦笑)
絶対に落ちたくない「水質」。めっちゃ寒い「気温」。そして濡れた体へ追い打ちをかける「強風」という、もう「SUP最悪シチュエーション3点セット」に見舞われ、久々に凹む(泣)
ゴールの「七里の渡し」に向けて南下をしていくと、川幅は広がり強風が激しくなってきました。
ここはダウンウィンドに乗り、ガンガン漕いで「寒さ」を紛らわすしかない!
風で荒れる水面をゴリゴリ漕ぎながら、「この『沈』も名古屋での思い出になるはず!」なんて思ったのでした(笑)
今回、名古屋の地で「都市の水辺を解放したい!」という同じマインドを持った皆さまにお会いすることができ、その活動を知ることができました。
自分達でその機会を作っていこう!という心意気や、その手触り感のある取り組みがどえりゃ~素敵だなと!
なにより、その原動力に皆さまの地元の水辺を良くしていきたい!という愛着を感じずにはいられません。
SUPはあくまでそのための手段の1つなんですよね。
我々のような志向は、まだまだ世の中的にマイノリティだと思いますが(苦笑)それぞれの地域での水辺の活動が有機的につながっていくことで、「都市の水辺に対するネガティブな認識」を少しでも変えることができたらいいなぁと。
そんな想いで名古屋の水辺をあとにしたのでした。。。
PS:「ほりサップ」の皆さま、ご案内、誠にありがとうございました!