こんにちは、Daiです。
「茹だるような暑さ」とはよく言ったもので、今月上旬はホント「アタマが茹で上がりそう」な日が続いていましたよね。
海でのSUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)であれば、飛び込めばよいだけなんですけど、私の主戦場である都心の運河や河川では水質的に落ちたくない。
ということで、このところSUPをする意欲が湧きませんでした(苦笑)
そんな中「未知の水辺開拓は『責務』!」が合言葉のSUP仲間、遠藤翼さんから千葉県北部にある湖沼「手賀沼」に咲くハスの花をSUPで見に行こう!というお誘いが。
なんでも、ハスの花は短命で花びらが開きはじめてから3~4日で散ってしまうそう。さらに午前中に咲いた花は午後には閉じてしまうとのこと。
その「限られたタイミングでしか見ることができない」というシチュエーションに、「これは行かなければ!」とテンションが上がったのでした。
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江戸時代、手賀沼は江戸に住む人々にとって成田山と共にポピュラーな観光スポットだったらしく、大正時代には志賀直哉や武者小路実篤ら白樺派の文人が住んでいた景勝地。
昭和30年頃まではうなぎなどの漁獲が多い清澄な沼であったものの、40年頃からの周辺の都市化による生活排水や産業排水の影響で、その汚染度が全国ワースト上位常連の水質に(苦笑)
そんな暗黒時代を経て、現在では水質浄化活動の結果、トライアスロンの大会が開催されるぐらいに水質環境は改善されたとのこと。
当日はハスの花の咲く時間と酷暑を踏まえ、朝の7時に柏駅に集合。そこからゴール地点の「手賀沼フィッシングセンター」に車を1台停車し、そのままスタート地点の「北柏ふるさと公園」へもう1台の車で向かいました。
そして、やや水質の怪しい大堀川からSUPをスタート!
しばらく漕ぎ進むと・・・眼前に手賀沼が広がります!
「沼」のイメージを覆すその広さ!
その周囲は38㎞!山手線一周34.5㎞と比較するとその大きさが想像できるかなと。
水際には「水辺の植物」の代名詞「ヨシ」も広がっています。
水生生物の拠り所になる「ヨシ原」は浄化機能を担っていますが、江戸の遊郭であった「吉原」の語源ともなっている!?という説もあり(苦笑)
そんなヨシ原を抜けると、漁場のようなものが目に入ります。
手賀沼はかつて、コイ、フナ、ウナギ、エビ、そして名物の佃煮となるモツゴなどが獲れる豊かな漁場だったそう。
しかし、東電福島第一原発事故による放射能汚染により、2011年3月半ば以降、漁ができなくなった*1らしい。
これも手賀沼の悲しい歴史の1つなのかなと思いながら、中央部を縦断する手賀大橋をくぐり抜けると・・・
ハスの群生地が広がってる!!
皆、興奮し、パドルを漕ぐスピードも早まります。
そして、「極楽浄土の花」とご対面!
「泥より出でて泥に染まらず」という清らかさの象徴でもあるハスの花。その美しく、そして儚げな佇まいに感激。
そしてハスの合間をパドルで漕ぎ進んでいきます!
奥まで進むとこんな感じに(笑)
これまで、全く想像をしたこともなかったシチュエーションでのSUP。
なんとも斬新で面白い!!
東京都心から小1時間。千葉の北部という比較的身近な場所にありながら「手賀沼」というその名称はいわずもがな、存在すら全く知らなかった私(苦笑)
これまで全く触れる機会のなかった水辺をSUPを通じて知るキッカケができるのは、ホント良いものだな~と改めて実感。
いや~、満喫させてもらいました。
遠藤さん、ワンウェイでのSUPコースの設定からランチ、そして〆の温泉までパーフェクトなプランニング、ありがとうございました!