豊洲の水辺で遊ぶ   ~武器はSUP~   

水辺に囲まれながらも『陸』と『水辺』が断絶された地元豊洲。豊洲を拠点に、もっと水辺と触れ合える機会や場所を作る為のゲリラ活動ブログ。

実録!警視庁24時

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 ※これは警察の方と談笑している写真です。思考停止にならず文章を最後まで読んで頂けると幸甚です!

 

 

 

こんにちは、Daiです。

 

 

 

 

「水彩都市」を目指す江東区が、4500万円を使って作ったにも関わらず、ほとんど使われていない地元の浮桟橋。立ち入り禁止の表示があるわけでもなく「何の為に作ったのか?」という問題提起をする意味も含め、柵を飛び越え利用していました。

 

 

 

 

とはいえ、以前触れたとおり芝浦工大の警備員からの注意*1!?もあり、地元豊洲で新たにSUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)が出艇できそうな場所を運河側から探していたんです。

 

 

 

 

SUPをしながらメドをつけていた場所に陸側から行ってみると。。。

 

 

 

 

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  ▲この防潮堤の手前は出艇しやすそう!

 

 

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▲陸側からみるとこんな感じ!

 

 

 

 

お約束の柵です!当然!?越えようと思いきや。。。

 

 

 

 

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そこにはがっつりバラ線が(苦笑)

 

 

 

 

別の場所に扉を発見!こっちからなら行けるかも!?と思いきや。。。

 

 

 

 

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東京都港湾局からのお達しが(苦笑) 

 

 

 

 

問題のなさそうな別の場所からちょいと乗り越え、防潮堤沿いに探りを入れます。

 

 

 

 

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防潮堤は高さが3m近くあります。う~ん、脚立を調達しないと越えられない。。。しかも雑草がキレイに刈られていることからも管理がされている模様。脚立を置きっぱなしにするのも難しそうでなんとも悩ましい。。。

 

 

 

 

そんなこんなで、しょうがないかなと引き続き仲間と浮桟橋利用していると。。。

 

 

 

 

やってきました、警備員!第2ラウンド開始

 

 

 

 

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芝浦工大の警備員さんは、この桟橋が「税金をいくら使って、何の為に作られたのか」もちろんご存じありません。業務上「浮桟橋から出てください!」と当然指摘します。私は疑問があるので諸々質問します。もちろん温和に。

 

 

 

 

警備員さんが私の質問に応えて頂けないこともありラチが開かないので、私の名前と連絡先を伝え「警備員さんの立場はわかるので、注意したけど勝手に行ってしまった!ということでいいんじゃないですか?」と提案しますが、戸惑い気味。

 

 

 

 

「いや、そういうわけにはいきません。。。ビデオにも映ってるしぃ。。。」まぁ、警備員さんもどうしてよいかわからないんだろうなと思っていると、無線で何やら指示を仰いでいます。

 

 

 

 

するときました!伝家の宝刀「ケーサツに通報しますよ!」

 

 

 

 

運河でSUPをすることは法的に全く問題ありません。浮桟橋も芝浦工大の私有地ではなく、自分の責任で柵を乗り越えているので、警察が来てもやましいつもりはないことから「どうぞ、どうぞ」と。

 

 

 

 

どうやら通報にあたり、ざっくり私の特徴の報告が必要な模様。無線で「20代、男性」などと報告しています(苦笑)40過ぎたおっさん捕まえて20代って。まさか「いい大人」がこんなことするわけないって思ったんでしょうね。。。

 

 

 

 

警備員さんは浮桟橋での待機を求めますが、彼らに警備業法上その権利もなく*2「では!」と別れを告げ、我々はいざ大海原!?へ。あえて言えば荷物を浮桟橋に置いていることについて、公共の場所に荷物を置きっぱなしであるという点は少々気がかりだったのですが。

 

 

 

 

仲間と「なんだかな~」と若干テンションが下がりながらも、「夢の島マリーナまで行ってみよう!」と気を取り直してパドルを漕ぎます。

 

 

 

 

すると背後より「すいませ~ん!」とやってきましたポリスマン!

 

 

 

 

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「桟橋の件ですが。。。」と来たので、浮桟橋は芝浦工大の私有地ではないこと*3、運河でSUPをすることは法や規制を犯しているわけではないないこと、税金の無駄遣いをしているナンセンスな行政について、そして世の中の不条理まで(爆)熱弁します!

 

 

 

 

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温和な対応の警察官は苦笑のままなのですが、「あ~、ただ荷物が置きっぱなしですよね?一応、戻ってもらえます?」と。その件については、「わかりました。戻ります!」と即答。

 

 

 

 

浮桟橋の活用の仕方に問題提起をしたいこともあり、普通に戻るよりも「浮桟橋以外からでもSUPはできる!」というアピールをしようと浮桟橋外からあえて上陸。すると現場には、4人も警察官が来ています。目立つっちゅーの(苦笑)

 

 

 

 

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 ▲悪いことをしているつもりはないので、氏名、連絡先はもちろん伝えます!

 

 

 

 

そして今一度、警察官の皆さんへナンセンスな行政と世の中の不条理についての熱弁タイム。警察官も「通報された以上、来ないわけにはいかない」と。ただ運河でそれ(SUP)をやるのを止めるつもりはないので、桟橋の利用は控えて、ま、うまくやってください。。。」とのこと。

 

 

 

 

コレ一見、「趣味のSUPで浮桟橋を使いたいおやじが駄々をこねている」 という構図に見えると思いますが、それは違うんです!警察が来たから悪いことしてる、と無条件に思ってしまう人は自分の脳みそで考えてみましょう!

 

 

 

 

江東区は「水彩都市」を標榜しているものの豊洲での具体的な活動としては、豊洲地区運河ルネサンス協議会主催の「水彩まつり」と「船カフェ」というイベントをそれぞれ年1回開催している程度。*4

 

 

 

 

そして、浮桟橋はそのイベントの際に観光船クルージングで使われるだけ。それ以外は行政のややこしいルールもあって誰も活用していない(できない)状況なのです。

 

 

 

 

私の考える「水彩都市」というのは、一過性のイベントではなく「地元の人が日常的に水辺に親しみ、そして地域に愛着を持つこと」そのキッカケづくりをゲリラ的にやってやろう!というのが私の意図なのです。そしてその武器でもあり手段としてのSUP。浮桟橋を使うことができれば安全ですし、何より地元の皆さんが参加しやすい! 

 

 

 

 

きっと、行政に正しい手続きをするべき、とお考えの方も沢山いらっしゃると思います。しかし「事なかれ主義」「余計なことをしたくない」つまるところ管理責任を負いたくない行政が、私の申請ごときで動くことなどほぼ期待できないと安易に想像できます。実際、「船カフェ」イベント実施の利用許可に1年の歳月を費やしたとのこと。

  

 

 

 

子どもが2人もいるおやじの行動として「どうなの?」という賛否も当然あると思っています。ただ、徐々に増えてきた地元のSUP仲間は、「SUPは楽しいね~」ということに加え、地元の水辺資産の存在に何かを感じてくれていると思います。その地元民の輪を如何に広げていくか!?というのが当面の私のテーマなのです。

 

 

 

 

地元のSUP仲間がもうちょっと増えたタイミングを見て、役所に浮桟橋の利用許可申請手続きをしてみるつもりです。そして、最終的には子どもと一緒に豊洲の水辺で遊びたい!

 

 

 

 

そんなこんなで一悶着がありましたが、これをキッカケに新たな出艇場所が決まりました!深川警察署からも「ここなら問題ないでしょう」とのお墨付き(笑)

 

 

 

 

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 ▲冒頭写真の警察官と談笑していた場所です。

 

 

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十数メートル先にある4500万円の浮桟橋と比べると少々残念な感じではありますが(苦笑)、事前に時間毎の潮位をしっかりと調べさえれば、出艇・着艇の問題もありません!

 

 

 

 

ただ、ココは船舶の通りが多く「ひき波」が立つことや、足場も悪くフジツボでケガをすることもあります。SUP初心者の方や1人での利用は避けたほうがいいと思います。

 

 

 

 

仕切り直しで、ここからジワジワと豊洲の「陸と水辺の断絶」の解放!に取り組んでやるぜ!と決意したのでした。

 

 

 

 

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 ▲警察の皆様、お騒がせして失礼しました!

 

 

 

 

☆このブログの主旨はこちらに書いていますので、お手すきのときに読んで頂けると幸甚です。


*1:早朝SUP in 豊洲 ~後編~ - 豊洲の水辺で遊ぶ ~武器はSUP~

*2:【警備業務実施の基本原則】第15条①警備業者及び警備員は、警備業務を行うに当たっては、この法律(警備業法)により特別に権限を与えられているものではいことに留意するとともに、②他人の権利及び自由を侵害し、又は個人若しくは団体の正当な活動に干渉してはならない。

*3:芝浦工大は浮桟橋の「鍵」の管理を委託されているにすぎず、浮桟橋自体の管理はしていません

*4:他にもマリンスポーツ財団が主催する「豊洲マリンフェスタ」というイベントがありますが、こちらは水辺と親しむキッカケ作りを志向した素晴らしいイベントだと思っています!