横浜「水辺荘」主催、利根川水郷をSUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)で巡るツアー。今回、代表の山崎さんにご挨拶させて頂くことに加え、ツアーガイドの糸井さんにご挨拶させて頂くこともウラ目的!?でした。
私が都市運河SUPを始めるにあたり、その心構えから気象・海象の注意点、都市SUPクルーズのノウハウからその魅力まで、すべてにおいて参考にさせて頂いた情報がこの記事なんです。
かれこれ20~30回は読み返したであろうこの記事を書かれたのが糸井孔帥さん。私の中で勝手に「師匠」なわけです。まだお若いんですけど(笑)
糸井さんは「横浜シ―フレンズ」というNPOの理事で、シーカヤックのインストラクター。そして日本全国の水域の歴史・文化をカヤックやSUPを活用することで、水辺環境から探っている方なのです。
実はある会合にて、たまたま隣の隣の席に居合わせたことがあったんです。その際「あの」糸井さんだとは全く気づかず後に知ることに。ちゃんとご挨拶もままならなかったことを後悔していたのですが、またいつかお会いできる機会があるはず!と思っていたんですね。
それから1年以上経ち、今回の「利根川水郷SUPツアー」のガイドとして糸井さんの名前をお見受けしたわけです!
▲右が糸井さん。念願の糸井師匠とのSUPがついに実現!
おっさん、どんだけ熱烈なんだよって感じなんですけど(苦笑)
ということで、利根川水郷SUPツアーの後編です!
この閘門(こうもん)が開くといよいよ「加藤州十二橋」!
この加藤州というエリアは、集落の民家の間を水路が縦断しており、その両岸の民家がお互いに行き交えるよう12本の橋がかけられているという場所。
いざ出発!のその前に、師匠から教わった「閘門のくぐり方」で ↓
「全身で閘門から滴る水を感ぜよ!」と(笑)
ゲートを出ると観光サッパ船(小型船)に遭遇。我々を見て何事だ!?と驚いたことでしょうね。
©KOSUI ITOI
おお! 「民家が水辺に開放されている」という衝撃的な風景!
©水辺荘
ノスタルジック且つ若干シャビーな雰囲気に、言葉では表現しにくい不思議な感覚が。
目の前の橋は架け替えられている一方、目線の下には古い石の階段があったり、建て替えられた民家の間を漕ぐ一方、「民家の間を水路が縫っている」ということ自体が「水郷」の名残りであったり、と土地の歴史をじわじわと彷彿させられるのです。
なんとも奇妙!?な空間。さらにそこをSUPで漕ぐという。
面白いっ!
ただ、水路沿いには建て替えられた住宅や空き地、目隠しの生け垣などが目立ちはじめているような気が。。。私、はじめて来たんですけど(苦笑)
6月「あやめ」が咲く季節は華やかになり、またちょっと違う印象の風景が広がると思うのですが、この土地の「遺産」を景観も含め、もうちょっと上手く活かしたらいいのに!と住人の方の日常を無視した誠に勝手な戯言が口から出そうになります(苦笑)
加藤州十二橋を満喫した後、続く帰途の水路においても「ハクレン」という大魚の水上ジャンプに遭遇したり、6~7m/sの向い風に立ち向かったりとその道中は引き続きエキサイティング!
ゴール地点まであと少し。進行方向が変わった与田浦では今度は良い感じの追い風。パドルを漕がなくても進みます。
そんなときは皆でパドルを「帆のように!」
©水辺荘
そして、今一度、師匠からSUPをする際の安全面の心構えについて、併走しながら教えを請います。
海でSUP中に雷に遭遇したら。。。服装による低体温症のリスク。。。ハンガーノック(極度の低血糖状態)で意識が朦朧となる前にすべきこと。。。様々な手段で水上を豊富に漕いできた経験に基づく貴重なアドバイス。これまで読んできたSUP雑誌のどこにも書いていないマニアック!?な話にこれまた興奮(笑)
いや~、師匠!ハンパねーっス!
今回の「春の利根川水協ツアー」、糸井さんによるガイドで地域の地理的特徴、歴史的背景を踏まえながら漕ぐという貴重な体験となりました。
私にとってのSUPとは、「ウォータースポーツ」というより「アドベンチャーの道具」という意味合いが強かったりします。今後も地元のみならず、遠くの様々な水辺もSUP片手に開拓していきたい!と改めて実感。
アフターSUP観光もテンコ盛りで丸1日満喫!水辺荘の山崎さん、ガイドの糸井さん、誠にありがとうございました!!