豊洲の水辺で遊ぶ   ~武器はSUP~   

水辺に囲まれながらも『陸』と『水辺』が断絶された地元豊洲。豊洲を拠点に、もっと水辺と触れ合える機会や場所を作る為のゲリラ活動ブログ。

「あぶない!」を考える。

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こんにちは、Daiです。

 

 

 

 

先日、地元の運河でSUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)をしていたら、道路警備中のおっちゃんから「危ないぞっ!」との指摘を頂きました(苦笑)

 

 

  

 

前提として、おっちゃんは我々のことを思って!?言ってくれたんだと思います。ただ、そのおっちゃんの口調を察するにけしからんことをしている連中」と写ったのかなと。。。

 

 

 

 

気持ちはわからなくもない(苦笑)

 

 

 

 

私自身、ちょっと前まで息子が無茶なことをしてると「危ないから気をつけろよ!」とつい口走っていた気がします。

 

 

 

 

ふと、「危ない!」って「何が」危ないのか?自分なりに考えてみようと思いました。

  

 

 

 

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豊洲の水辺で「柵を越えて運河でSUPをする」ことは、果たして「何が」危ないのか?

 

 

 

 

普段SUPをする為に柵を越えているところは、護岸の路肩!?のような場所。柵を越えても絶壁ではないので、柵を越えること自体はなんら危ないわけでもなんでもありません。

 

 

 

 

では、柵を越えたところが絶壁だとすると危ないのか?

 

 

 

 

まぁ、運河に落ちる可能性が多少高まるので、泳げない人が不用意に落ちたら、溺れるだろうし「危ない」とは思います。。。

 

 

 

 

でも、泳げる人、もしくは浮力体を身につけた人が運河に落ちたら危ないのか?

 

 

 

 

これは別に「危なくない」。

 

 

 

 

それとも、一度運河に落ちたら陸に戻れなくなるから危ないのか?

 

 

 

 

いやいや、運河には至るところに梯子があるのですぐに陸に戻れます。ただし梯子に付着したフジツボによって素手だと切ってしまうかもしれませんが(苦笑)

 

 

 

 

もしくは、運河に落ちると水質が悪いから危ないのか?

 

 

 

 

場所にはよるものの、東京都環境局の水質調査を見る限り*1素人目にも特に問題はなさそう。。。

 

 

 

 

要するに、準備万全であれば運河に落ちても危なくはないのです。

 

 

 

 

では、運河でSUPをすると、動力船などの船舶が通るから危ないのか?

 

 

 

 

「接触事故が起きるかもしれない」という意味でなんとなく危ないような気!?がしますよね。でも、それは車道を自転車で走ることと同じで。。。

 

 

 

 

動力船の通行の少ない時間帯を選ぶことや、船舶に遭遇したときの対処のほうが重要なのではないかと。

 

 

 

 

運河では「右側通行の原則を守る」こと、「船舶に気づいたら一旦停止する」こと、「引き波や三角波*2に気をつける」こと。そして「こちらの存在に気づいてもらえるようにする」こと等のキケン回避の方法を理解することのほうがよっぽど大事だと思うわけです。。。

 

 

 

 

それとも、風や波、潮の流れによってSUPが流されてしまうかもしれないから危ないのか?

 

 

 

 

なんとなく危ないような気がしますよね。でも、これもその時々の気象・海象のコンディション次第でしかないんです。

 

 

 

 

どれぐらいの潮流や風速だと自分の経験・スキルでは対応できなくなるか!?ということを知ることの方が重要で、そしてそれは現場で実体験を通じて体で覚えなければならなかったりします。

 

 

 

 

自分のパドル力を磨き、風、潮、波、動力船によってSUPをコントロールできないような状況に陥らないよう準備をすること。さらに気象・海象の変化に敏感になり、自分を過信せず無理をしないということを実践できていれば、東京湾周辺の運河でSUPをする分には決して危なくないのです!

 

 

 

 

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当たり前の話ですが、キケンかどうかは、「人」によって、「現場のコンディション」によって、全然違うわけですよね。

 

 

 

 

でも、何故か一律のルールを求めたり、決めたがる人達が多いから「防災」の名のもと陸と水辺が断絶されるような状況になっちゃうんだろうなと。

 

 

 

 

もちろん不測の事態が起きたり、海上保安庁のお世話になることもゼロとは言いきれません。

 

 

 

 

それでも、想定外のことが起きたときに自分のアタマで考えること、そしてそこから何を学ぶか?ということに価値があるのでは!?と思うんです。

 

 

 

 

そしてそれは「運河でSUPすること」に限らず、大袈裟に言えば「生きていくこと」への姿勢と同じじゃないかと。。。

 

 

 

 

つまるところ、私は「地元の運河で、柵を越えてSUPをする」というわけのわからない行為(苦笑)によって、自分の脳みそで「世の中」についてや、自分の「価値観」なり「人生観」なりを考えるキッカケ!?を得られていると実感しています。それは私にとって貴重な気づきの機会だったりするんです。

 

 

 

 

もちろん、単純に「楽しいから 」やっている!というのも事実ですが(笑)

 

 

 

 

何の気なしに「あぶない」と思ってしまうことは裏を返すと思考停止状態になってしまっていることかもしれませんよね。大人だからこそ、まずは「あぶない」「キケン」の意味を自分なりに考えなければいけないんじゃないかなと。。。

 

 

 

  

なんてことを思っていたある日。いつものように地元の運河でSUPをしていると・・・

 

 

 

 

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現れやがった!アカクラゲ!!

 

 

 

 

こいつは春先に発生する毒クラゲの代表格。触手に刺胞(しほう)を持っていて、この刺胞に触れると火傷に似た痛みが走り、みみず腫れや水脹れなどの症状が起きるそう。

 

 

 

 

あぶね~!あぶね~!

 

 

 

 

なんつって、触れなきゃ平気なのにまさかの「思考停止」やんけ(爆)

 

 

 

 

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*1:http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/water/tokyo_bay/

*2:引き波:船舶が通行後に起きる波。三角波:別方向からの2つ以上の波が重なり合ってきできる波。護岸に当たって反射した際にもできる