こんにちは、Daiです。
一言で「SUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)」といっても、志向性によって実はいろいろなジャンル!?があるんです。
アスリート志向の「SUPレース」、ウェイブ志向の「SUPサーフ」、釣り志向の「SUPフィッシング」、フィットネス志向の「SUPヨガ」、アグレッシブ志向の「ダウンリバーSUP」、そして、ファン志向の「SUPクルーズ」。
それぞれ魅力があると思うのですが、私がハマっているのは「都市SUPクルーズ」。
それは、さまざまな「街の魅力」を水上からの視点や感性で楽しむ!という独自のスタイル。
このジャンル!?の先駆者は、水辺荘代表の山崎 博史さんやパドラーでMIZBERINGのライターでもある糸井 孔帥さんじゃないかなと。
「水辺」を「自由な余白」と捉え、そこから見える景色に土地の歴史を知る。SUPを漕ぎながらさまざまな水辺を開拓&発信してこられたそのスタンスに、私も大いに感化されてきました。
ただ、5万人!?といわれている国内のアクティブなSUP人口の中でも限りなくマニアックな志向であることも確か(笑)
しかし、この「都市SUPクルーズ」の魅力は、日本全国の都市の水辺はいわずもがな、世界各国の都市の水辺へと広がる壮大なものだと私は信じて疑いません。
そして、それらは全て海によって繋がっているというロマン(笑)
SUPを抱えて旅をし、その街の水辺を漕ぎながらいろいろなコトに想いを巡らす!という「SUPトリップ」を夢想するだけで、私自身ワクワクが止まらないのでした。
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そんなわけで、私は普段身近な東京の水辺を中心に開拓していますが、先日、仲間と念願の「隅田川ダウンリバー」に挑戦してきました!
豊洲運河を北上し中央区佃の「大川端リバーシティ21」から北西に港区の竹芝桟橋までのおよそ3km、隅田川を下る計画。
ただ、隅田川は動力船が多く走りますし、川の流れが早いこともあるので、潮位や潮流、風速、時間帯などのタイミングをしっかりと見極めることが非常に重要なんです!
ほぼベストなタイミングを見計らい、新川と佃島と結ぶ中央大橋をくぐってスタート!
▲ 「地球上で一番好きな道は帰り道 by三井のCM」の中央大橋
すると、左手に江戸情緒のある灯台のような建物が目に入ります。
コレ、私もランニング中に用を足したこともある公衆便所なのですが、実はただの公衆便所ではなく「人足寄場」跡という史跡なんだそう(驚)
「人足寄場」とは、鬼平犯科帳の「鬼平」こと、江戸幕府の幕臣長谷川平蔵が、老中松平定信に進言して設置した「浮浪人収容所」とのこと。
無宿人や引き取り人のいない刑余者を収容し、社会復帰の為に一定期間職業訓練をした場所なんだそうです。全然知らんかったわ。。。
それにしても、公衆便所にすること無くね?鬼平も怒るでしょ!みたいな(苦笑)
その対岸には、特徴的な建物の「聖路加国際病院」。
「聖路加」を「せいろか」と呼びがちですが、正しい読み方は「せいるか」ですから。「聖人ルカ」の漢字表記なんですよ!これは知ってたぜ(笑)
佃大橋をくぐると・・・目の前に迫るのはご存知、勝鬨橋!
清洲橋、永代橋と共に、国の重要文化財に指定さている隅田川の見どころの1つ!
日本で現存する数少ない可動橋(跳開橋)で昔は大型船舶の通行の為に中央部が「パカっ」と観音開きのように上に開いたんです!
▲ここが「パカっ」と(笑)
ちなみに下から見るとこんな感じ。
▲割れ目があります!
しかし、現在可動部はロックされ、「パカっ」とさせる為には約10億円ほどかかる*1とのこと。
ノスタルジーの為のそのコストは無意味ですわな(苦笑)「パカっ」を見てみたい人はロンドンのタワーブリッジへ行くしかないですね。
勝鬨橋のたもとには、絶賛お騒がせ中の「築地市場」!
場内の大人気鮨屋「寿司大」さんは早朝から観光客でとんでもない行列になっていますが、常連さんの好みのメニューは全て暗記している!という大正元年創業「中栄」のインドカレーもおススメですよ!海鮮関係ないけど。
そして、築地移転問題により未着工のまま、いつまでたっても開通しない環状2号線の「築地大橋」。
これがなかなか女性的な美しいフォルムということもあり、ちょっとウットリしてしまいました(笑)
くぐると、右手にはSUPで進入したらきっと厳重注意されるであろう「浜離宮恩賜庭園」。
▲堤防で庭園は見えません。。。
そして、無事に竹芝桟橋に到着したのでした!
今回、隅田川を一緒にSUPで下ったのは、豊洲のSUP仲間イトマサさんと渓流リバーSUPにドハマり中のムッさん。
普段、荒れる渓流でSUPをしているムッさんからしてみると、隅田川は平和そのもの(笑)巧みなボードコントロールを披露してくれました。
大自然での「渓流リバーSUP」とはまた一味違った「都市SUPクルーズ」。むっさんにも満喫してもらえたようで何よりだったのでした!
※隅田川でのSUPは、天候、風向き、潮流、動力船の走っていない時間帯、そして自身のSUPスキルの見極めが必須となりますので、くれぐれもご注意ください。