豊洲の水辺で遊ぶ   ~武器はSUP~   

水辺に囲まれながらも『陸』と『水辺』が断絶された地元豊洲。豊洲を拠点に、もっと水辺と触れ合える機会や場所を作る為のゲリラ活動ブログ。

北関東42kmを漕ぐ!【前編】

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こんにちは、Daiです。

 

 

 

 

その昔、幕末期から昭和初期に北関東の商都として栄えた栃木市。その発展に大きな役割を果たしたのは、巴波川(うずまがわ)の舟運だったんです。

 

 

 

 

巴波川には和船(わせん)が往来し、栃木市は物資の集散地として江戸との交易で隆盛を極めたのでした。しかし、鉄道の開通と共に舟運は次第に衰えてしまいます。

 

 

 

 

そして現在、和船は遊覧船として活用され、蔵造りの建物と共に江戸情緒を感じさせる「小江戸 栃木」の観光名所となったでした・・・

 

 

 

 

なんていうことは、私、まったくもって知りませんでした(苦笑)

 

 

 

 

SUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)が縁で知り合った、パドラーでMIZBERINGのライターでもある糸井 孔帥さんと、千葉、柏の葉で「公共×民間×大学」の連携した街づくりに携わりながらソトノバのライターも務める遠藤 翼さんは、共に栃木県のご出身。

 

 

 

 

2011年に「うずま川遊会」の皆さまが、 日本橋架橋100周年の記念事業にて、和船を使って栃木から日本橋まで120㎞の舟運を3日間かけて再現した!という武勇伝を知っていた糸井さんは、いつか栃木~東京間を漕ぐ!ということを考えていたんですね。

 

 

 

 

そんな折、巴波川へと通じる県庁堀に隣接した移住お試しの家に体験宿泊していた遠藤さんがその件をfacebook投稿すると、「そこから東京までSUPで下りません?」というコメントをブっ込む糸井さん(笑)

 

 

 

 

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全てはこの画像投稿からはじまった



 

 

そのやり取りをfacebookで目にした私は、ガゼン食いつきます。

 

 

 

 

そして、まずは3人で「打ち合わせ」という名の飲み会を8月の初旬に決行したのでした。

 

 

 

 

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栃木市内から東京湾の河口までSUPで川を下るとおおよそ100㎞。その間には複数の堰(水をせき止めるための構造物)もあり、避けなければいけません。時速5㎞で漕いだとしても休憩等を含めると数日はかかる計算に。

 

 

 

 

そこで今回は取っ掛かりとして、1日で攻められる距離で検討することになりました。

 

 

 

 

糸井さんによる自転車での入念な現場リサーチの結果、栃木市中心部を流れる巴波川をスタートし、渡良瀬川及び利根川を経由した後、江戸川の基点である茨城の五霞町まで 42kmをSUPで下る!という計画が練られます。

 

 

 

 

時期については下記の理由から11月下旬の勤労感謝の日前後がベストという判断に。

 

 

 

 

①巴波川の中州の水草が枯れてからのほうがいい

②南風が北寄りの風にかわる時期

③天候が荒れる季節の変わり目を避ける

 

 

 

 

さらに糸井さんの水辺人脈により、スタート地点では「蔵の街遊覧船」の皆さま、ゴール地点では「五霞町役場」の皆さまのご協力を得られることができました。

 

 

 

 

初日はバンコン(ハイエース等をベースにしたキャンピングカー)で栃木入りした後、蔵の街遊覧船の皆さまに交じって、巴波川にてSUPのデモンストレーション。

 

 

 

 

車中泊した後、2日目は遊覧船乗り場から日の出前にスタート。夕暮れまでに42㎞先のゴールである五霞町を目指すことになったのでした!

 

 

 

 

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遠藤さんと共にバンコンに乗り込み豊洲を出発。前乗りしていた糸井隊長とお昼に栃木市内で合流します。

 

 

 

 

私、栃木市内を訪れるのが初めてだったんですけど、至る所に点在する古い蔵造りの建物や歴史的建造物に溢れる街並みに感激しました!

 

 

 

 

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地元出身のお二人から古い建造物や街の歴史の話を聞きながら散策していると、曇り空から晴れ間がのぞき始めます。

 

 

 

 

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今回、諸々ご協力頂けることになった蔵の街遊覧船の皆さまにご挨拶すると、和船に乗せて頂けることに!

 

 

 

 

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巴波川と街の歴史が興味深い!

 

 

 

 

 

材木回漕問屋を営んでいた豪商の塚田家には栃木以北で伐採した材木が集められ、私の住む豊洲に隣接する木場まで舟運をしていた!というお話に、もうめちゃめちゃイマジネーションが触発されます!

 

 

 

 

そして、いよいよデモンストレーションの準備へ。

 

 

 

 

遠藤さんのお知り合いで地域の活動をされているカヌマ大学の皆さんや栃木市役所の皆さんが応援に駆けつけて頂き、いよいよスタート!

 

 

 

 

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明治の豪商、横山家前からエントリー!

 

 

 

 

緩やかな巴波川の流れに身をゆだねながらゆっくりと下って行きます!

 

 

 

 

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そして、和船とSUPのコラボレーション!!

 

 

 

 

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趣のある街並みにSUPはアンマッチかなと思いきや、船頭さん同様に「立って漕ぐ」という、その一寸法師のような佇まいは意外にハマっていたりなんかして!?

 

 

 

 

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突然のSUPの登場に、観光客の皆さまはきっと訳が分からなかったと思いますが(苦笑)温かく迎えて頂けてありがたい限り。

 

 

 

 

また「よくわからない」SUPを寛大に受け入れて頂き、一緒に盛り上げようとされる地元の皆様の姿勢に、強い郷土愛を感じずにはいられませんでした。

 

 

 

 

春には1151匹もの鯉のぼりが掲揚され、夏は行燈が沿道を照らし、秋には花魁、冬にはイルミネーションと、四季折々に彩られる巴波川。

 

 

 

 

江戸までの舟運を担ってきた往年の船頭さん達に想いを馳せた「SUP巴波川下り」が、地域の皆さまに喜んで頂ける機会になれたら幸甚の至り!なんて思ったのでした。

 

 

 

 

北関東42㎞を漕ぐ!【後編】に続く~

 

 

 

 

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