こんにちは、Daiです。
私が東京湾や都心の河川でSUP(スタンドアップパドルボード、通称サップ)をするにあたり、何かと「学び」を受けているのが、パドラーの糸井孔帥さん。
ボードコントロールの技術的なことはいわずもがな、気象・海象などの天候の注意点をはじめ、河川や港湾の法規制及びその解釈について、さらには水辺の歴史的な背景といった文化的側面まで・・・
水辺について疑問が浮かんだとき、糸井さんに質問をすれば、スパーン!と的確なご返答を頂けちゃう、めちゃめちゃ頼れる存在なんです。
私より一回りお若いんですけど(苦笑)
そんな糸井さんがこの春、水辺活動の拠点を横浜から福岡へ移すことに。
昨年の11月、糸井さんと遠藤翼さんと共に「栃木市〜江戸までの舟運ルートをSUPを漕ぐ!」という企画の第一弾として、栃木市中心部~茨城県五霞町までの「北関東42㎞SUPクルーズ」を行いました。
糸井さんが福岡に行く前に、なんとか第二弾を実現したいね!と話をしていましたが、それぞれバタバタとしていてタイミングを合わせるのが難しそうな気配が漂い始めた頃・・・
糸井さんより「平日であれば、日程ひねり出せそうです!」との連絡が。
そりゃ、会社休みますがな!
ということで、江戸までの舟運に想いを馳せるSUPクルーズ第二弾、埼玉県三郷市〜豊洲までの「江戸突入25kmSUPクルーズ」が実現したのでした!
★★★★★
今回は、google Mapにておおよそのルートを検証した程度の事前現場リサーチの無い「ぶっつけ本番」クルーズ。
スタート地点は、つくばエクスプレス「三郷中央駅」そばの水路から。ちなみに我々 3人とも初めて降り立つ駅(笑)
エントリーポイントを物色し、準備開始。
「江戸までの水路はつながっているはず!」ということを信じ、いざ出発したのでした。
すると、5分も経たぬ間に現れたのは・・・
フロートのフェンス(苦笑)
住宅街の水路を抜けて、まずは「三郷放水路」を目指します!
放水路への水門が開いていることを祈りながら漕ぎ進むと・・・
閉まっとるやんけ(苦笑)
つーことで・・・
陸揚げからの~「三郷放水路」へエントリー!
護岸の桜がわずかに色づき始めた水路を漕ぎながら、連結している中川への水門が開いていることを切に願います。。。
水門、開いててくれ!
ガビーン。
つーことで・・・
陸揚げからの~「中川」へエントリー!!
一体、我々は何をしているんだろう(苦笑)
埼玉県羽生市から始まり江戸川と併走しながら荒川へと合流する中川。私が初めてSUPを体験した旧中川は、元々中川の下流部分だったんですね。
ヨシが生い茂る景色を眺めながら、ようやくSUPクルーズを楽しめる余裕が出てきました。
廃棄された!?ボートが積まれたアジア的情景が目に入ってきたり・・・
STAR WARSに出てきそうな給油機も登場。
雲の合間から日差しが入りはじめ、気持ちの良いSUP日和に!
中川から綾瀬川へと連結する花畑川へ水門は開いていて、ほっとひと安心!
住宅街を横断する花畑川の水位は地面と同じくらいっぽい。
そして綾瀬川へと繋がる水門が見えてくると・・・
マジか。。。
つーことで・・・
SUPを抱え、住宅街を練り歩く変態な感じに(苦笑)
垂直護岸の中で、かろうじて見つけた「綾瀬川」へのエントリーポイント。
現在は改善されたとはいえ、1980年から15年連続で全国の一級河川水質ランキング、ワースト1位にランキングされた*1という曰く付きの綾瀬川・・・
今回の企画がなければ、絶対SUPで漕ぐことは無い川。
とりあえず、落ちたら絶対にアカンやつね(苦笑)
「追い潮」に乗りながら漕ぎ進んでいくと、最大のピンチに遭遇。
ゴミが川を堰き止めてやがる!
パドルでゴミを下流へ押しても、うんともすんとも動きません(苦笑)
見かねた作業員の皆さまにもご協力いただき、足止めを食らうこと10分・・・
流れたぜ!
ゴミが川を流れていく様子がなんとも心苦しいんですけど・・・(苦笑)
首都高速三郷線に沿って流れる綾瀬川。ジャンクションの下から見上げるとなかなかの迫力!
そしてついに荒川へ連結する水門が見え、思わずパドルを漕ぐペースも上がります!
いざ、水門を抜けると・・・
来たぜ!荒川!
大江戸の北端に突入!!
日本最大の川幅(両岸の堤防間の距離)地点がある荒川。
「まさか、荒川でSUPをするなんて・・・」
この3人でなければきっと来る機会はなかっただろうなと思いながら、そのスケール感に心が躍ったのでした。。。
江戸を目指して漕ぐ!【後編】につづく~