こんにちは、Daiです。
豊洲ふ頭の外周に作る水際緑地や公園を江東区が管理運営する上で、自由なアイディアを民間から募るという話の続き。
水辺の活し方や遊び方のアイディアを提案するだけなら、私でもできるでしょ!ということで、豊洲の水辺を解放する「妄想提案」を応募してみようかなと。
取り急ぎ、江東区の関連HP*1を探してみるともろもろ資料があります。う~ん、なかなか面倒くさそう(苦笑)
今回の話、
ただ、「外部委託業者募集」と「民間提案募集」は紐づいていない
ちなみにコレの正式名称は「豊洲ふ頭内公園等管理運営事業に関する民間提案募集要領」。
まぁ、業者以外、ほぼ誰も興味ないでしょうね(苦笑)
パラパラと目を通していると「民間提案募集の対象者」の項目が。
「法人のみを対象とし、単体、グループ、いずれの提案も認めます。」
うっ、マジか!?
個人の勝手なアイディアとか全くもって求められてないし!(苦笑)申込書フォーマットにも当然のように「企業名、所在地、担当者名、担当部署 etc」とあります。
うーん、どうしたものか。。。
行政に想いを伝えたいのが主旨なこともあり、架空企業名でもよくね?と迷っていたところ、パパ友コーちゃんがプライベートカンパニーの名義を貸してくれることに。コーちゃん、どうでもいい話に協力してくれてありがとう!
ということで、提案書作ったぜ!!
妄想提案の「艇庫の設置」と「人口砂浜」について、したためました!
ということで、いざ、江東区役所へ!
締切日前日、窓口の河川公園課で担当者にいろいろ話を聞いていると。。。
「あっ、今のところ提案は出てないです。」
「何じゃ、そりゃ!」
まぁ、大して提案は出ていないだろうなとは思っていましたが、全然関係ないのに勇んで提出してる自分がどんだけ変わり者!?とちょっと恥ずかしかったりして(苦笑)
で、なんとなくわかったことは、
- 東京都(=都議会!?)が豊洲ふ頭の緑地や公園の基本方針を示す。
- それに基づき江東区が管理運営するにあたり、民間業者に協力(=委託管理!?)をしてもらう上でアイディアや採算性のリサーチをしたい。
というのが、今回の民間提案の立ち位置なのかなと。
ところで、最近、ものすごく共感した記事があったんです。
2011年5月にフィンランドの首都ヘルシンキではじまり、世界的なムーブメントになっているらしい!?「レストラン デイ」 。その日は、皆で好きな場所で好き勝手に(笑)レストランを開いちゃおう!というイベントなんです。
ルールは一切なく、出店したい人が自費で好きなだけ用意して好きな価格で売ります。当日は歩道、公園、裏庭、屋上、自宅、オフィス、街中がレストランで溢れるそう。
これまでに世界72か国以上で開催され、8万8000人がレストランをオープン。250万人が参加した模様。
ただコレ、行政から許可が下りているわけではないので違法なんです(笑)
創設者のTimo Santalaさん曰く、
「より良い町づくりのためにルールが存在している」のは「他者に配慮し、安全性を考慮することが大切」だからですね。であれば、逆に「それができれば(ルールをやぶっても)いい」ともとれます。
そこで、「それじゃ、やってみます(ので見ててください)!」といって、開催してしまったのが、レストラン デイです。
「たった一日だけ、市民の常識と道徳を信じてみませんか」と、いってはみましたが、行政は一度も公式に認めたことはないんですよ。
出典:違法なレストランに学ぶ。“市民主導”のユートピアの作り方 - HEAPSMAG
ただ、実際問題残念ながらトラブルは起こるし、食中毒が起きることも。。。それについてどう思うのか?という問いには、
確かに食あたりは気の毒だけど、食べ物を提出しているのは、あくまでいち個人。「これ、私の自信作のアップルパイです。いかがですか?」といわれて「美味しそう」と思ったから食べた。
それで、「お腹が痛くなった。責任をとれ」「素人は危険だ、手作り料理なんか食べさせてはダメだ」なんていったら、本当につまらない世の中になってしまう。
出典:違法なレストランに学ぶ。“市民主導”のユートピアの作り方 - HEAPSMAG
レストランデイは100%自由。リスクと責任が伴うのは 当然のこと。「食あたりになっちゃった」ことも経験ととらえ、次から気をつける。「Thats’ LIFE!!( それもまた人生)」なわけです。
僕、個人的には、デモみたいな抗議運動の力は信じていません。一時的には多くの人を巻き込んだとしても、長期的には続かないからです。なぜ続かないって、「楽しくないから」。楽しくないものは、どんなに意味のあるものでも恒久的には続かない。
「ソーシャル・ムーブメント」「市民主導のアーバニズム」としても認知されているレストラン デイですが、あくまでも「D.I.Y.な食のお祭りをやったら面白そう!」というのが動機。‘‘社会を変えるため‘‘にはじめたわけではありません。
ただ、結果的に、行政や自治体の非効率さや、不必要な決まりごとの多さが浮き彫りとなり、「より良い街づくりって、自分たちでやった方がクリエイティブで合理的なのでは」と多くの市民が気づいてしまった。そして「面白そうだしやってみようよ」と、より多くの人をひきつけ、ムーブメントになったんです。
出典:違法なレストランに学ぶ。“市民主導”のユートピアの作り方 - HEAPSMAG
まさに、そうなんです!!
私自身、偉そうにごちゃごちゃと言っていますが、地元の運河でSUPする理由は単純に「楽しいから」。
そして「せっかく水辺の街に住んでいるんだけから、そこで遊んでみたい!」という想いを行動に移してみると、これまで気づかなかった自然のこと、生物のこと、ナンセンスな行政のことに気づいただけ。
豊洲の住人の多くの方が、地元の運河でSUPやカヤックをしてはいけないと思っていると思います。
安心してください!仲間と楽しめますよ。
水上で度々出会う海上保安庁の船からも、警視庁の船からも、消防庁の船からも、港湾局の船からも、陸へ上がるよう指示されたことは1度もありません!
もちろん、世間様に迷惑をかけないよう安全面や運河のマナーには十分に配慮をしているつもりです。
地元の人(子ども達も含め)が、地元の水辺で日常的で遊んだり触れたりすることは単純に楽しいはず。そしてそれが地域への愛着に結びつくと思うんです。そして愛着が生まれれば、水質やゴミといった環境改善への意識へとつながり、これまで以上に住みやすくクリエイティビティ溢れる地元の環境を作っていけるような気がするんです。
やっぱり、改めて「いかに多くの人を惹きつけられるか?」ということが大事だなと。
豊洲でのSUP、地元の人達に「全く興味を持たれない」のか「やってみたいけどキッカケがない」のか。
もしくは「むずかしそう!?」と思われているのか?
安心してください!誰でも出来ますよ。
もちろん風や波のコンディション次第ですが(苦笑)
ただ、これはビジネスではないのでガシガシと人を集めなければいけないわけではありません。でも、共感してくれる地元の仲間が少しでも増えてくれればうれしいし、何より仲間が増えればもっと面白いことが沢山できるようになると思ってるだけ!
さらに言えば、そのプロセスを通じてこれまで知らなかったことを知ったり、出会うことのなかった人と出会ったり、妄想したり、考えたり、行動すること自体が楽しいんです。
「正しい」か「正しくない」かではなく、どうやら私にはやっぱり「ゲリラ活動」のほうが肌に合うのかなと(笑)
そんな事を思っていたら、江東区から私の提案について年明けに詳細をヒアリングしたいとの連絡があったのでした(苦笑)
Part 3に続く!?